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USCPA(米国公認会計士)勉強法③AUD 2年で合格する

AUD勉強法

AUDは、試験のための学習期間は約3か月でした。試験のための学習時間は、200時間程度です。

 

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AUDの内容

AUDは2科目目、もしくは3科目目に受験するというパターンが一般的ではないでしょうか。試験のボリューム自体はREG≧FAR>AUD>BECの順番だと思います。REGは計算問題が少なく、法律や税務のフォームを「暗記する」作業なので、興味を持てないとつらいです。AUDもFARに比べると問題文は長く、会計用語もたくさん出てくるので、ゴリゴリ覚えるプロセスが大事です。

1回目は72点でFailでしたが、2回目の受験(新試験)では確実に範囲を網羅するように心掛け87点でPassしています。

 

AUDは「監査」と言われる科目で、監査法人が実際にどのように企業監査を行い、監査証明を出すのか、というプロセスを学習します。まさに今話題となっている東芝決算のお墨付きである監査証明を与えられるか、というのがどういった基準で判断されているのかを実際に理解することができます。監査法人が負うリスクや、前任の監査人である「新日本監査法人」と「あずさ監査法人」そして監査チームのグループである米国WHを監査する「pwc」とのやりとりをどのように行うのかを理解できます。

 

上記例のように新聞報道などの中身をより具体的にイメージしながらつかむことができるので、AUDの学習は大変役立ちました。監査を行うにあたって、どのような手順を踏むか、実際の作業をイメージすることが理解の助けになります。

 

AUDの2016年の合格率(世界)は45.9%です。主な分野は次の通りです。

監査概要

監査レポート

エンゲージメント

内部統制

監査データ収集と 評価

その他業務

 

 

BECのように様々な分野の集合として科目が成り立っているわけではありません。全体を通じて「監査」という業務の内容と流れを理解していきます。一貫した分野で知識を広げていく作業になります。したがって、細切れにせずに、短期間で一気に学習することが早期合格の近道と言えます。 

 

実際の学習方法

監査については、全く知識がなかったので、予備校の動画及びテキストを読むことで概要をつかみました。監査証明の結論の違いや、証明文の構成、内容をしっかり頭に入れましょう。違いを聞く問題は頻出です。

 

監査証明の文章は長く、構成も初見で覚えるのはなかなか大変でした。しかし、型がきまっており、常に同じ文章が挿入されるはずなので、問題演習を通してまるまる覚えてしまいます。ここは、テキストを眺めるよりも早期に問題集に手を付け、視覚的に理解した方が早いと思います。短期間で詰め込んだので、試験が終わると忘れてしまいましたが。。。

 

一口に監査と言っても、非公開企業の監査と公開企業の監査では、ルールやベースとなる規則が異なります。最終的な監査レポートも、両社は表現が異なります。もっとも分かりやすい違いは、内部統制の評価でしょう。Nonissuerは内部統制を考慮するのみですが、Issuerについては、内部統制の有効性を独立監査人が判断します。両者のレポートを読み、どちらがPCAOB(Issuer)の基準で監査されているのか、瞬時に理解できることが大切です。

 

実際の試験では、Other matter paragraphが付くのはどういった場合か、また、Emphasis of matter が付くのはどういった場合か、そしてそれらの文言は、レポート上のどこに表示されるのかを覚えておく必要があります。

 

監査データの収集やその評価は統計学の延長であり、数少ない計算問題が出題される分野です。計算問題はパターン化されているので、常に得点源にできるように体得しておきましょう。サンプリング問題についても、サンプルデータの有効性と効率性の違いなどは頻出です。問題の問われ方は限られてくるので、すべてのパターンを問題集でつぶしておきましょう。

 

 

TBS問題について

 

2017年Q2より、MC問題が減りTBS問題の割合が増加したようです。TBSでは、監査の文章を修正する問題や、誤りを指摘し、どの条項を根拠としているか答えるような問題が出題されます。問題文も長文化しており、日本時には厳しくなっています。しかし、MCできっちり得点を稼ぎ、TBSでも半分以上を自信を持って解ききれば、合格は可能です。

 私が受験した際には、リサーチ問題は2題出題されていました。

新試験制度に置いては、MCが36問2セット、TBSが2問―3問―3問という内容で出題されます。途中、希望すれば15分間の休憩があります。

AUDのResearch問題は、必ず試験前に一度は模試やAICPA公式のテスト問題を解いておきましょう。この際、データベースへのアクセス権限を得る必要があります。事前に、どの章にどのようなことが書かれているかだけでも把握しておくと本番で焦りません(私は、試験で初めてデータベースを見たので、よく分かりませんでした。。。)。

 

登録方法は、次のリンクより自分のSection ID (NTS受領後)や名前、生年月日を入力するだけです。しかし、登録後、1週間ほど使用可能になるまで時間がかかるので、NTSが送付され次第、こちらのデータベースへのアクセス権限を得ておきましょう。

 

Access to Professional Literature

 

リンク内ページにある「Access to subscribe」をクリックして、登録ページに遷移します。

 AICPAリリース問題

AUDも試験1週間前からAICPAリリース問題を解きました。参考までに初回の結果を記載します。AICPAリリース問題とは、公式に公開されている過去問であり、各テストレットの中の易しめの問題を集めています。かならずチャレンジしましょう。大手の予備校限定で、公開しているものになります。まずは、予備校HPで確認しましょう。独学の方は、友人経由などでPDF版を入手できるかもしれません。

 

2014 ①38/50 ②41/50

2015 ①38/50

2016 ①39/50

2017 ①33/50

AUDは安定して8割弱の得点率でした。

 

実際に問われる論点について

新試験になってから受験しましたが、アビタスのテキストで勉強している内容から大きくずれることはありませんでした。合格までに2回受験しましたが、IT分野の問題は出題されませんでした。アビタスのMCでも数ページしか割いておらず、このAUDにおける分野は無視しました。

下記のようなところをまでしっかり学習しておく必要があるかと思います。

 ・Audit, Examination, Review等のReportの形式はどうなっているか。どの段落にどのようなkey wordが入っているか。基本の方をすべて覚える。

・USGAAP以外の会計基準の場合には、監査報告書はどうなるか

・Accounting firmのQuality Controlはどうなっているか

・サンプルサイズを適切に求めることができるか

・Written communicationについて

 

演習量を増やしたい方のために

問題を多めにこなしたい、もしくは他の予備校問題集に挑戦して量を消化したい、という方には「ヤフオク」で洋書、予備校問題集を購入することをすすめます。洋書版では「Wiley」が広く普及している問題集です。

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