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証券外務員内部管理責任者の勉強方法まとめ

会員 内部管理責任者 効率勉強法

 

このページを見られている方は、業務で忙しい金融機関関係者だと思われます。勤務先からある日突然試験名の書かれた本を渡されて、初めてこのような資格があることを知ったのではないでしょうか。

 

単刀直入に言いますと、この資格、勉強する時間が非常にもったいないくらいに中身がなく、それでいて勤務先での昇進条件等、会社内部でしか効力を発揮しない資格です。簿記や宅建のように、会社から離れても一定のスキルがあることを証明し、業務に活かせる類のものではありません。

 

従って、普段忙しい中このような勉強に時間を割かざるを得ない身としては、出来る限り少ない時間で効率的に合格することが一番の目標です

 

合格までに必要な時間は、3時間~10時間です。どこまで効率的にやれるかで必要時間が変わってきます。私は、問題集1周+間違えた箇所流し読みで400点/500点でした。直前にやった予想問題は、350点でした。

 

試験概要

いわゆる「内管」と呼ばれる人たちが保有すべき資格です。日本証券業協会が定める業界資格のため、非常にマイナーな試験です。一歩外に出れば何の価値もありません。しかし、勤務先での昇進・昇格の条件としている会社は多く、持っていないと会社内での居場所がなくなる試験でもあります。若手のうちに一発でサクッと受かることが重要です。

内容としては、コンプライアンス全般です。株や債券売買に絡む法令や規則、事故を起こした際の当局報告の方法などを暗記する試験です。

試験時間は90分で、PCを使って受験するシステムです。証券外務員一種などと同じ形式です。

問題は全部で50問です。○×問題が25問、4択問題が25問。すべて10点であり、満点は500点、合格点は350点以上と決まっています。

試験結果は、各金融機関の人事部を通して個人に伝えられます。翌週には結果は分かります。不合格の場合、1か月位以上間隔を空けた上で再受験となります。減点方式の日本の金融機関にあっては、これは何としても避けたいです。私の所属する会社では、合格率は9割弱と伝えられました。落ちた場合には、さらに1か月以上時間を取られるので、1度で確実に合格できるようにしておきましょう。

 

試験の難易度は高くない

勤務先からは、問題集や参考書を配布されている場合が多いと思います。この「ビジネス教育出版社」のものを使う金融機関が多いです。

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 実際の試験は、この問題集からそのまま出題されるケースが少なくありません。事故を起こした際にどこに報告するのか、その手順を4択で答える問題など全く同じでした。インサイダーの範囲や、株式公開買い付けにかかるルールが頻出事項です。

対策としては、問題集をまずは一周し、このとき解けなかった問題と理解が怪しい問題を2周目で確認しておけば、合格水準には達するでしょう。

合格点は、350点です。2択問題が半分を占めているので、ランダムで選んでも期待値は125点です。また、4択問題の期待値は同様に62.5点です。従って、確率的には、全員がスタートから187.5点を保有した状態です。本試験の勉強の目標は、合格点である350点のうち、この187.5点を除いた162.5点を獲得することです。

そう考えると、難易度はそれほど高くないことが分かります。500点中、学習の成果として162.5点を獲得すべく作業すればいいのですから。これは、全体の30%ちょっとの得点です。3割理解しておけば合格水準に乗る、と割り切れば学習も効率的に行えます。

問題集の最後には、予想問題なるものが付いています。こちらはしっかりと解いて本番の試験に臨みましょう。本番レベルそのものなので、ここでの得点率が70%を超えていれば、合格水準と言えます。

 

真面目に理解しようとすると、結構な時間と手間がかかる

 法令諸規則がたくさん出てくるので、いちいちもととなるルールを確認していくと、大変な手間になります。興味のある人以外はやめましょう。問題集で解説されているものを理解すれば十分です。問題集もコンパクトにまとめられているので、それだけを読んで理解できないこともあります。その場合には、バッサリと捨てましょう。試験合格には不要な作業です。

効率的に合格するには、一般常識で考えて理解できるものと、少しの暗記で解ける問題を取りこぼさないことが大切です。

 

是非、短時間で効率的に合格しましょう!金融機関の方は、最低限の必要資格はサクッと合格しておき、それ以外の資格(証券アナリストや米国公認会計士、FP、宅建、簿記、銀行業務検定、英語等)勉強、通常業務に時間を使うべきだと思います。

証券アナリストについてはこちらでまとめています。

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TOEICも、英語の本質的な力とはあまり相関がありません。社内で求められるレベルを効率的にクリアしてしまいましょう。

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簿記はいきなり2級からはじめた方が効率的です。金融機関勤務ならば、簿記2級は持っておいて損はないはずです。

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