USCPA(米国公認会計士)勉強法④REG 2年で合格する
REG勉強法
REGは、試験のための学習期間は約3か月でした。試験のための学習時間は、150時間程度です。新試験制度での受験です。
REGの内容
REGは最終科目に持ってくる、というのが予備校でのオススメではないでしょうか。某予備校の受験スケジュール例の通り、私も4科目目に持ってきました。試験範囲が広く、暗記すべき項目が多いので、短期集中で一気にやり込むのが効果的です。FARのように何かを理解する、というよりは、制度を覚える点に焦点が当たっている印象です。しかも、税法などは毎年改定されますので、古い問題集や参考書を使っていると、試験を受ける際には、過去正解だったものが不正解になっていることもあり得ます。予備校を押すわけではないですが、その辺の最新情報は独学ですとなかなか手に入りません。予備校を選ぶ際には、「どれくらいの頻度でテキストを改定しているか」「税法改訂の際には臨時でプリント等が素早く配布されるか」などを選ぶ基準とするべきです。
REGは計算問題が少なく、法律や税務のフォームを「暗記する」作業なので、興味を持てないとつらいです。REGの試験範囲は、主に「商法」と「税法」です。この割合は、2:8くらいです。従って、試験勉強は、「税法」中心に行いましょう。
REGの2016年の合格率(世界)は48.5%です。主な分野は次の通りです。
商法
パートナーシップと会社
会計士の責任
米国租税体系
個人の税制
パートナーシップと会社の税制
分配と清算
信託
連邦税
TAXサービス
商法と税法で独立した分野が2つあると考えて下さい。学習の際には、1分野ずつ通しで取り組むことがポイントです。1分野を終えるまでは、細切れにせずに、短期間で一気に学習することが早期合格の近道と言えます。 重たいのは税法の方です。こちらに力を注ぎましょう。
実際の学習方法
まず、予備校の動画及びテキストを読むことで概要をつかみました。普段はノートを作らないタイプですが、REGだけはまとめノートを作成して、試験前にさっと見直したり、理解しきれていない箇所を明確にするようにしました。
制度の細かい数字を覚えていないと解けない問題が多々あるので、何かしら使って効率的に頭に入れる作業が必要です。たとえば、譲渡にかかる課税は、1人当たり年間14,000ドルまでは非課税など。税制も頻繁に変更となるため、細かなチェックが必要です。たとえば、2016年までは、高齢者と一般の人で医療費の控除額に違いがありましたが、2017年には、両社の差異は解消されています。つまり、2016年までの問題と、2017年からの問題では、解答が異なります。こうした細かい税制変更に対応するためにも、テキスト改定が頻繁になされる予備校や問題集を選びましょう。 せっかく勉強した内容が、間違っていたということはこの科目では十分にあり得ます。
一通りテキストの内容に目を通したら、後は例によって問題演習あるのみです。間違えた問題は何度も解きなおして、内容理解に努めましょう。また、本番の試験では英文を読むスピードも求められます。問題演習の際には、1問1~2分程度でMCを解けるように速読を意識して下さい。
propertyのbasisやinterestのbasis、税額控除等の分野に一部計算問題が出題されます。FARとは異なり、ほとんど基礎的な計算問題なので、得点源にしたいところです。本番の試験でも、MC問題中20%くらいは計算問題だったと思います。意外と、会計士としての倫理に関する問題が多かったと記憶しています。問題集などでは、最終章にあると思います。最後の章まで気を抜かずにしっかり学習範囲を網羅して下さい。
TBS問題について
2017年Q2より、MC問題が減りTBS問題の割合が増加しました。テストレット3、4、5で2問、3問、3問という出題パターンだと思います。私は、1問リサーチ問題でした。クライアントから聞き取り調査をしながら、クライアントのtax returnの計算間違いなどを指摘していくことや、税制の取り扱いについて正しい対処法を答えるといった問題でしょうか。今後、TBS問題は全体の50%を占めるので、しっかり対策をして臨みましょう。リサーチ問題については、予備校の模擬問題集や、AICPAのリリース問題で演習することができます。本番までに、必ず一度は受けて下さい。検索の仕方や、advanceリサーチの使い方等、やり方を知っているだけで、問題を解くスピードが格段に上がります。
AICPAリリース問題
REGも試験1週間前からAICPAリリース問題を解きました。参考までに初回の結果を記載します。AICPAリリース問題とは、公式に公開されている過去問であり、各テストレットの中の易しめの問題を集めています。かならずチャレンジしましょう。大手の予備校限定で、公開しているものになります。まずは、予備校HPで確認しましょう。独学の方は、友人経由などでPDF版を入手できるかもしれません。
2014 ①28/40 ②32/40
2015 32/40
2016 27/40
2017 ①26/40 ②33/40
REGは7割程度の得点率でした。
上記の得点で、本番は82点で合格しています。