独学で2か月で簿記2級に合格する方法
簿記2級にサクッと受かる方法
2015年に独学かつ勉強期間2か月で日商簿記2級に合格した経験を以下に記します。
私は働きながら1日平均1時間ほどの時間(総計60時間)で合格しました。効率よく学習し、最低限で努力で乗り切ることを意識していました。
簿記2級の難易度
簿記2級は平均合格率が3割程度です。
商工会議所(簿記 | 商工会議所の検定試験)によると、
簿記2級とは「経営管理に役立つ知識として、最も企業に求められる資格の一つ。企業の財務担当者に必須。高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できる。高校(商業高校)において修得を期待するレベル。」とされています。
したがって、しっかりと準備すれば合格することができる試験です。
簿記2級の合格には70%の得点率が必要です。出題範囲は3級と比較すると広く、難易度が一気に上がるように思われがちです。
しかし、簿記2級に出題される問題の傾向を知り、対策をすれば確実に合格できます。
一般的に200時間くらい必要と言われるこの試験で、確実かつ効率的に合格する方法があります。
使用した参考書・問題集
効率よく短期間で合格するためには、適切な参考書選びと1冊を徹底的にやりこむことが重要です。私が使用した参考書は①~③の3冊のみです。予備校や通信教育に高い費用をかける必要はまったくありません。
スッキリわかる日商簿記2級商業簿記第9版 (スッキリわかるシリーズ) [ 滝澤ななみ ]
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参考書と問題集が一緒になっている本です。合格に必要な論点だけが簡潔にまとめられています。図解が多いので、イメージもしやすくなっています。
参考書の論点を読む→該当する問題番号を解く。という手順を繰り返し、2~3週間で1周します。今度は間違えた個所につき、参考書でもう一度論点を確認し、問題を解きます。3週目はさらに間違えた問題のみを解きます。
1度目から理解している問題を何回も解くことを避け、かつ分からないで悩む時間を短縮できます。
商業簿記のすべての基本は仕訳です。きちんと仕訳ができれば、簿記2級は合格できます。売上が上がると、損益計算書(PL)上の売上高が計上されるから、貸方だな。そのときに現金もしくは売掛金が計上され、これは貸借対照表(BS)上の資産にあたるから、借方だな。というように、仕訳をするときは該当する項目がBS,PLのどの項目にあたるのかを考えると、理解しやすいです。
なお、試験本番の損益計算書を埋める問題では、あらかじめ項目が印刷されている場合が多いので、売上高からはじまり、当期純利益を算出する過程はざっくり覚えておけば大丈夫です。理想は、上から下まで項目の順番や性質を空で言えることですが。
②スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記 第6版
スッキリわかる日商簿記2級(工業簿記)第6版 (スッキリわかるシリーズ) [ 滝澤ななみ ]
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参考書の使い方は①商業簿記編と同じです。工業簿記の方が範囲は狭く、出題される分野も限られています。図を用いて考えると答えがすぐに分かるパターンが多いので、演習を行う際には必ず参考書に書かれている図を真似して書くことで理解を深めましょう。
シュラッター図を使って「予算差異」「操業度差異」「能率差異」を計算する問題は頻出です。というより、毎回出ます。テキストを見ずに、白紙の状態から三角形の図を作成できるように頭に刷り込みましょう。これができれば、このパターンの問題は機械的に解けます。
ボックス図を使う問題も毎回出ます。材料費、加工費、在庫、原価は図中のどこに位置するのか、これだけ覚えておけばあとはパズルのように解けます。手に覚え込ませて、本番で考えることなく手が動くようにしておきましょう。
③合格するための過去問題集 日商簿記2級 '17年6月検定対策
合格するための過去問題集日商簿記2級(17年6月検定対策) [ TAC株式会社簿記検定講座 ]
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過去問集は最新のものであれば基本的に何を使ってもOKです。TACのものは大手資格予備校ということもあり、解説がしっかりしているのでおすすめです。
時間を測って、模試として活用しましょう。おそらく、最初は全然解けないはずです。しかし、簿記の試験は過去問の焼き直しが非常に多いです。過去問を解き、解法をマスターすることで本番ではきっちり得点できるようになります。
④その他
私は、簿記3級を受験せずに飛び級で2級を受験しました。よく「2級を受験する前に3級に合格しなきゃ」という人がいますが、簿記に限っては3級の受験は不要です。ストレートに2級を受けちゃいましょう。
簿記が初めてという人は、3級の範囲の学習に
「合格トレーニング 日商簿記3級Ver.9.0」でサクッと簿記の基本を押さえましょう。試験を受けるわけではなく、理解することが目的なので、問題を解く必要は一切ありません。
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学習の指針
本番が近づくにつれ、こんな学習進捗では到底合格できない!と思ってしまうこともあるかと思います。特に、過去問を解いて答え合わせをしていると、不安になることでしょう。実際私の場合、過去問の1、2年目は半分くらいしか得点できませんでした。しかし、本番では9割以上得点し、しかも時間もたっぷり余りました。短期間で合格レベルまでもっていけた理由は、過去問をしっかり取り組み、頻出の論点をきちんと押さえていたからです。初見ですべて完璧に解くことは一部の人を除いて不可能です。ポイントは、短期間のうちに何度も基本となる論点を復習し、消化していくことです。
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